STEP4 断熱材や開口部以外で注意する点
①気密性能の確保
壁や床、天井をしっかりと断熱しても、隙間がたくさんあると、外の冷たい空気が「すきま風」となって室内に入り込み、快適性を損ねてしまいます。この隙間の量の指標として「気密性能」があり、隙間が多いと気密性能が低くなります。下の図は、気密性能の違いによって室内の温度にどの程度差が出るかを実験した結果です。気密性能が低いと足元が冷え込んでしまうことが分かります。このように、室内を快適にするためには断熱だけでなく気密性能を高めることにも配慮する必要があります。そのため施工精度を高めたり、コンセントBOXやダクトまわりの気密を確保することが重要です。
②気流止めの設置
床に根太を用い、かつ根太間に断熱を施した在来木造住宅の場合、外壁や間仕切壁の空間が床下空間と繋がっている部分ができることがあります。この部分で気流止めがなされていないと、床下の冷たい空気が外壁や間仕切り壁に流れ込み壁が冷やされ、室内の熱がより多く奪われてしまいます。そのため、外壁や間仕切り壁と床下・小屋裏がつながっている部分には必ず気流止め施工しましょう。
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