STEP2 風の入口と出口をつくる
①満員電車をイメージしよう
朝の出勤ラッシュ、超満員の電車をイメージしてください。降りる乗客があまりいないまま、電車に乗ろうとしてもなかなか乗車できません。実は通風を行う場合もこれと同じ状況ににています。
②風の出入口をつくる
風の入口しかない場合、建物内の空気が出ていくことができずに、室内は満員電車のような状態になります。そのため、風が室内に入ろうとしても入れないという状況になってしまうのです。入り口付近でわずかに空気の交換が行われますが、多くの風を取り入れることはできないのです。また、通風量(換気量)は、小さい方の窓の大きさで決まります。例えば風の入口となる窓の面積が大きくても、風の出口となる窓の面積が小さい場合、小さい窓を通る分の風しか建物全体を通り抜けることができないのです。特に風の出入口となる窓の面積に注意する必要があります。
③風の通り道を確保する
風の入口と出口の間にできるだけ障害物がない方が風は建物内を通り抜けることができます。しかし、プライバシーの確保などを考えると、室内の間仕切りを設置したり、ドアなどを閉めなくてはいけない場合もあります。その場合ランマ付きのドアやルーバードア、必要な時だけ開放できる引き戸やドアストッパーなどを活用するとよいでしょう!
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